落日のイノセンス 序章

2013年07月17日 21:33

 能力者。ホモ・サピエンスを超える人類。能力者は人類よりも高い身体能力と、神業の如き超能力を持っていた。

 能力者の生態の研究の為に、北大西洋沖の公海に巨大な人工島が建設された。能力者達は次々とその島へ送られた。島は人口の増加に伴い成長を続けた。能力者の殆どが未成年であった為に、島には教育施設が増設されるようになった。高度な研究機関な為に、教育の質も高かった。

 住民達の間にはヒエラルキーが誕生した。最下層には非能力者が、そして能力が強い程上の階級へ。最上級の能力者達は貴族と自称し、島の政権を掌握した。

 貴族達は独立を宣言した。無論、世界は賛否に割れた。それは能力者を人として認めるか、という問題でもあった。

 彼等が独立するのに時間はかからなかった。能力者は人類より遥かに強い、この事実が絶対的な切り札であったからだ。反対派は何度も武力による制圧を試みたが、それが成功する事は無かった。

 反対派の過激な行動に、世論さえも能力者の支持に回ってしまった。最早、能力者の自立に反対を唱える者はいなくなった。

 

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